エコキュートは家に設置することで、効率よくお湯をわかし利用できるシステムです。空気の熱を活用しお湯をわかし、タンクに貯めておくおくことでお湯が使えます。効率よくお湯をわかせるので少ない電気でお湯を使える、オール電化にできるといったメリットを感じられるでしょう。今回はエコキュート選びのポイントについてご紹介します。
機能で選ぶ
エコキュートといっても製品によってさまざまな機能を持っています。エコキュートのお湯をどう活用するのかによって製品を選びましょう。
給湯専用タイプ
給湯専用タイプはキッチンやお風呂の蛇口からお湯が出るようになります。そのため今までと使う感覚が変わることなく利用できるでしょう。
しかしお風呂のお湯はり、たし湯、保温といった機能がないため、お風呂に入る場合は蛇口から手動でお湯を入れることになります。機能的にはシンプルな機能になるためほかの製品より安いものがよい、光熱費を抑えたいといった方におすすめです。
オートタイプ
オートタイプは給湯や湯はりができるタイプです。保温や追い炊き機能がない場合が多いためフルオートタイプより価格は抑えめになるでしょう。
フルオートタイプ
フルオートタイプは給湯以外にも湯はり、保温、たし湯、追い炊きなどお風呂に関する機能が基本的についています。スイッチを入れればお風呂の調整ができるため、毎日家族でお風呂に入る、仕事から帰ったらゆっくりお風呂に入りたいといった方におすすめです。
多機能タイプ
床暖房機能、浴室の換気や暖房、乾燥機能など給湯以外の機能がついている製品もあります。購入前に毎月の電気代の試算をする、設置費用、本体費用などを試算してどの製品を購入するか決めましょう。
タンクの容量も重要
エコキュートを選ぶには機能性が重要ですが、タンクの容量も重要です。誰がどれくらいのお湯を使うのかを試算してタンク容量を選ぶ必要があります。タンク容量が大きければその分本体費用も高くなるため適切なサイズ選びが重要です。
女性が多い、今後家族が増える可能性があるといった場合は、少しゆとりのあるタンク容量のものを選ぶのもよいでしょう。エコキュートはお湯をたくさん使ってしまってもお湯切れにならないようお湯をわかす機能がついています。
しかし、電気代が割高な時間帯に追加でお湯をわかすことが多くなってしまうと電気代の高騰につながります。エコキュートを設置する際にはタンク容量の見極めが大切です。
設置場所で選ぶ
エコキュートはお湯を貯めておくタンクを設置する必要があるため設置にはある程度のスペースが必要です。そのため設置できるスペースによって選べる製品が限られる可能性があるので、まずは設置可能なサイズを確認する必要があります。
角型タイプ
角型タイプは一般的なタイプです。設置スペースがあれば角形タイプから製品を選べるので幅広い選択肢の中から製品を選べるでしょう。
角型以外
角形以外には省スペースでも設置可能な薄型タイプ、タンクが小さくひとり暮らしや少人数の家庭向けのコンパクトタイプなどがあります。角形タイプが設置できない場合は小ペースでも設置可能な製品から選ばなければいけないため、たくさんの製品の中から選ぶのは難しいかもしれません。
地域で選ぶ
エコキュートは住む地域によって仕様がわけられています。自分の住む地域はどんな仕様のものを設置することになるのか確認しておきましょう。
一般的な地域
最低気温がマイナス10度を下回るような寒冷地の場合、寒冷地用の対策が必要になります。最低気温がマイナス10度を下回らない、また海の近くではない場合は一般的な地域とされるため一般仕様のエコキュートが利用できるでしょう。
寒冷地
最低気温がマイナス10度以下になるような寒冷地では寒冷地仕様のエコキュートを設置する必要があります。配管やファンの凍結防止をつけてもらうようにしましょう。
北海道や東北地方の場合は寒冷地仕様のエコキュートが推奨されます。一般的な仕様のものを設置してしまうと故障する可能性があるため注意しましょう。
臨海地
海の近くでエコキュートを使用したい場合は、臨海地仕様のエコキュートが推奨されています。海に近い地域は潮風の影響を受け、塩害でさびついてしまう可能性があります。
臨海地仕様のエコキュートは受注生産となる場合があるのでエコキュートの設置を検討する場合は早めに納期を確認しておきましょう。
まとめ
エコキュートは毎日使うお湯を省電力で利用できるシステムです。ガスを使わないで給湯できるためオール電化にしたい家庭にも人気があります。毎日使うものなので、家族のライフスタイルに合うエコキュートを選ぶことが重要です。最低限の機能でよいのであれば給湯機能がついているもの、毎日家族でお風呂に入るのであればお湯はりや追い炊き機能がついているものなどライフスタイルに合うものを選びましょう。エコキュートはタンクとポンプを自宅に設置する必要があり、タンクはそれなりに設置スペースを取ります。そのためまずは家の設置スペースに応じてどんな製品を選べるかをチェックしましょう。また寒い地域、海が近い地域は一般仕様のものでは故障するため地域に合った仕様のエコキュートを設置する必要があります。
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