エコキュートを導入する際、最適なタンク容量を選ぶことが重要です。家族の人数やライフスタイルに合った容量を選ばなければ、お湯が足りなくなったり、逆に無駄が発生したりする可能性があります。本記事では、家族の人数別に適したタンク容量を解説し、失敗しない選び方のポイントを紹介します。ぜひ参考にしてください。
一人ひとりの使用量を考慮したタンク容量の選び方
エコキュートのタンク容量を決める際には、家族全員が使用するお湯の量を考慮することが大切です。
シャワーやお風呂、キッチンでの使用量を踏まえつつ適切なサイズを選ぶことで、快適な生活を維持できます。以下では、具体例を交えて適切なタンク容量を紹介します。
一人暮らしに適した容量
一人暮らしでは、一般的にお湯の使用量が少ないため、タンク容量は200〜300リットルが適しています。
シャワーがメインの生活であれば、200リットルでも十分です。一方で湯船に浸かる習慣がある場合や、来客が多い場合は300リットルが良いでしょう。お湯を頻繁に使うライフスタイルならば、少し余裕をもたせた容量を選ぶことがポイントです。
二人暮らしに適した容量
夫婦やパートナーとの二人暮らしの場合、300〜370リットルのタンクが一般的です。
二人ともシャワーのみなら300リットルでも問題ありませんが、毎日浴槽を使うなら370リットルが安心です。洗濯や食器洗いにもお湯を使うことを考えると、少し余裕のあるサイズを選ぶのが望ましいです。
3〜4人家族に適した容量
3人以上の家族になると、お湯の使用量が増えるため、タンク容量も大きめのものが必要になります。
370〜460リットルのタンクを選べば、家族全員が快適にお湯を使用できます。とくに冬場の使用量が増えることを考えると、余裕を持ったサイズのタンクを設置することが重要です。
ライフスタイルに合わせたタンク選び
家族の人数だけでなく、ライフスタイルに合わせたタンク容量を選ぶことも大切です。
生活スタイルによってお湯の使い方が異なるため、自分たちの暮らしに最適な容量を見極めることが求められます。
シャワー中心の家庭
シャワーを中心に使用する家庭では、タンク容量を抑えることができます。
例えば、4人家族でも、主にシャワーを使う場合は370リットル程度で問題ないことが多いです。ただし、長時間シャワーを浴びる習慣がある場合は、お湯切れを防ぐためにワンサイズ大きめのタンクを選ぶと良いでしょう。
毎日湯船を使う家庭
湯船にお湯をためて入浴する習慣がある家庭では、十分なタンク容量が必要です。
とくに冬場は湯量が増えるため、4人家族なら460リットル以上を選ぶと快適に過ごせます。湯船に入る頻度が高い家庭は、予想以上にお湯を使うことを想定してタンクを選ぶと安心です。
生活時間がバラバラな家庭
家族それぞれの生活リズムが異なり、入浴時間がずれる場合は、お湯が適切に供給されるように大きめのタンクを選ぶのが良いでしょう。
例えば、共働き家庭で帰宅時間が遅くなる場合や朝シャワーを浴びる習慣がある家庭では、タンク容量が不足するとストレスになります。そのため、少し余裕をもたせた容量が適しています。
タンク容量を選ぶ際のポイント
エコキュートのタンク容量を選ぶ際には、いくつかのポイントを押さえることが大切です。
容量を決めるうえで重要な要素を知り、自宅に最適なタンクを選びましょう。
設置スペースの確認
タンクの容量が大きくなると、設置スペースも広く必要になります。
戸建て住宅であれば問題ないことが多いですが、狭い敷地では大容量のタンクを設置できない場合もあります。事前にスペースを確認し、適切なサイズを選ぶことが大切です。
省エネ性能を考慮
エコキュートは、省エネ性能の高さが魅力である一方、タンクが大きすぎると無駄なエネルギーを消費してしまいます。
家族の人数や使用状況に適したサイズを選ぶことで、電気代を抑えることが可能です。また、高効率モデルを選ぶことで、さらに省エネ効果を高めることができます。
将来のライフスタイルを考慮
現在の家族構成だけでなく、将来的な変化も考慮することが重要です。
例えば、子どもが成長することでお湯の使用量が増えたり、逆に独立して減ることも考えられます。エコキュートは長く使う設備なので、数年後のライフスタイルも見据えて選ぶことが望ましいです。さらに、タンク容量だけでなく、エコキュートそのものの耐用年数も将来に影響を与えるポイントです。
まとめ
エコキュートのタンク容量を選ぶ際には、家族の人数だけでなく、ライフスタイルや使用状況も考慮することが大切です。一人暮らしや二人暮らしであれば、200〜370リットルが適切ですが、3人以上の家庭では370〜460リットルが必要になります。また、シャワー中心の生活か、湯船を頻繁に使うかによっても適切な容量は変わります。タンク容量が小さすぎるとお湯切れのリスクがあり、大きすぎると無駄なエネルギー消費につながるため、最適なサイズを見極めることが重要です。将来のライフスタイルの変化や設置スペース、電気代のことも考えながら、長く快適に使えるタンクを選びましょう。本記事で紹介した内容が、エコキュート選びで悩んでいる人の参考になれば幸いです。